糖尿病が理由で70代の時に足切断!でも、予後は元気に活動中!
足の壊疽で切断した話は話し始めたらとてもながくなります。
いろいろとありました。
思い出しながら、一部書いていこうと思います。
私のおばあちゃんは確か70代ぐらいの時に足を切断しました。
私はまだ幼かったので毎回病院へ付いて行って診療内容を聞いていたわけでもありません。
なぜ切断に至ったのか分かりません。
ただ覚えているのが、足が少し黒くなっているのを見ました。
足の親指の先っちょが黒くなっていました。
足全体が黒くなったというわけではありません。
今の治療は昔のものと違うと思います。
私が覚えている範囲で、最初は病院でも皮をはいでもらっていたと思います。
家でも消毒液につけて皮をふやかせて皮を剥いでいたと思います。
(おそらくこの消毒液につけるというのは今はしていないと思います)
糖尿なので足先のそういうケガとか、剥がしたりしても感覚が鈍感になっているので分からないんですね。
痛みを感じないんです。
怪我しても気付かず傷が拡がって壊疽(えそ)していき、足切断に至ります。
家族だったら気付けるかもしれません。
本人は激痛を感じないし、目が悪いので傷が見えなかったりします。
同じ足の親指と人差し指がおかしかったと思います。
普通の考えならその悪い部分だけを切るのかと思うんですよね。
違うんですよ。
その時はひざ上から切らないといけない、言われていました。
そして、私のおばあちゃんはかかとを残して切断しました。
私が病院へ付き添うようになって皮膚科の先生とお話をしている時におばあちゃんの足を診察しながら
「普通はこういう切り方を知りませんね」とおっしゃっていました。
私は今でも思うのですけど、この切り方を認めて下さった先生に感謝します。
亡くなるまで、亡くなった後もかかとがあって良かったなと思いました。
術後の傷がうまく塞がり、普通に一人で出歩きお友達と会って楽しんでいました。
ガンが原因で亡くなるまでの十年間は普通に過ごしていました。
ただ、亡くなるまでこの足は無傷だったわけではありません。
本当にいろいろとありました。
残差が目で見えなくて地面に足を打ち付けた時がありました。
最初は色が変わったなという程度。
だんだんと傷になり、傷が開き、穴がぽっかりかかとにあきました。
直径7センチぐらいで、一番深い所で1センチぐらいありました。
それ以上かもしれません。
皮膚科の先生から「感染症に注意すること、これ以上傷が深くなると良くないです」と言われてました。
かかと部分、立つと体重がかかる場所だったので亡くなるまで5年近くは傷は塞がりませんでした。
寝たきりで安静にしていたら塞がるかもしれません。
ただ、そうなると筋力が落ちてしまいます。
糖尿の場合は傷が塞がるのに時間がかかります。
寝たきりになるのが一番怖いので普通の生活をして過ごしていました。
これは清潔を保っていればおばあちゃんの場合は肉が見えた穴が開いていても大丈夫でした。
体調によって、肉が盛り上がって来たり、傷口の穴がさらにぽっかり開いたりしました。
骨に達するぐらい開いていました。
そこまで達していたら、おそらく足をさらに切断しないといけなかったかもしれません。
こうなってから、私は毎日おばあちゃんの足の治療をするようになりました。
治療と言っても、お風呂から上がった時に傷口の、穴と言ってもいいのでしょうか、そこに薬を入れ、滅菌ガーゼでおさえテープを貼りました。
お風呂に入れないほど疲れている時は、ぬるま湯を風呂桶に入れてかかとを洗います。
これはおばあちゃんが自分で素手で洗っていました。
昔は消毒液で、今はお湯でOKみたいですね。
お湯をかえて2回ぐらい洗って綺麗になったらタオルで拭いて上記の治療していました。
本当に肉の盛り上がり具合は体調によりますね。
塞がりそうになったかなと思ったら、急に穴が拡がってさらに大きくなったり…
そういうのを5年近くは繰り返してました。
亡くなるまでこの足はちゃんと保っていました。
ある日、おばあちゃんの切断した足とは逆の足(元気な足)を見た時。
たまたま足の裏が見えたんですね。
えっ?
と思いました。
みかんが腐る時にその部分だけ色のトーンが変わっているのを見たことありませんか?
みかんをじっと見ると「なんか色が変わっているな」という程度。
まさに、それが足の指3本になっていたんです。
これはおかしいとすぐに大学病院へ行くと、若い先生が「壊疽になりかけているから入院」とおそらく判断。
(私はこの時、病院へ付き添いできませんでした)
この時の治療はおばあちゃんが酸素がどうのと言っていたので、高気圧酸素療法したんだと思うんですね。
無事生還しました。
亡くなるまでこの片方の足は元気でした。
糖尿病は足に少し傷できる、段差が見えなくて強く足を打ち付ける、というのは気を付けた方がいいと思います。
足の異変は重度の糖尿病患者は気付けない(視力低下・痛みなどの感覚に鈍い)と思うので、周囲にいる人が気にしていた方がいいと思います。
他の糖尿病の方で足を切断するに至った経緯などを私は知り合いにいません。
あくまで私のおばあちゃんのお話です。
足を切断しましたし、糖尿病もありましたけど、積極的に外に出て普通に過ごしていました。
楽しそうにしていました。
糖尿病は食生活を気を付けましょう、と強く注意事項としてあります。
あれも重要ですが、あれよりも友達を見つけておいた方がいいと思います。
自分の病気のことを家族には話せない部分も話せる同じ境遇の友達がいるといいと思います。
それを見つけるのが一番難しいと思いますが…
傷口の治り具合も感情面が大いに関わっているようにみえました。
私もヘルパーでご利用者様でおじいちゃんやおばあちゃんを見ました。
でも、私のおばあちゃんは一番楽しそうにしていたかな、と思います。
良い友達にも、支えてくれる近所の方もいました。
おばあちゃんは自分で病気の事・行政がしてくれるサービスとか自分で調べて、そういう状況をちゃんと自分で作っていました。
それを見ていて私自身はできないかな…と思います。
勉強家であり、いろいろと実践していましたね。
すごい賢い人だったと思います。
断片的、なおかつ書きなぐりの文章で申し訳ないですが、今日はおばあちゃんの足のことについてお話しました。
治療の方法などはあくまで参考程度でお願いします。
お読みいただきありがとうございました。