ホームヘルパーのついでにガイドヘルパーも取得する!
何でまたそんなことに!という感じです。
私はホームヘルパーだけを取りに行ったのですが、ちょうどガイドヘルパーの研修もありますと聞かされました。
ホームヘルパーの研修中のことです。
ですから、私はホームヘルパーと同時進行でガイドヘルパーも取りました。
私にホームヘルパーを取得勧めて下さった方が、「取っていた方がいいよ!私も持っているから」と言われました。
そして、私のおばあちゃんも糖尿の影響で目が悪かったんです。
一応視力はあります。
自分で歩けたりもしていたんですけど、書類を書くとは全然できませんでした。
手術の同意書を書く時も、サインする場所がどこか分からない、枠からはみ出して大きくサインする。
台所に黒いヒモが落ちていると思って持ち上げてみたらムカデだったり。
何か見るのにも虫メガネで見ようとしたり…でも、見えなかったり。
そいういうレベルです。
そのおばあちゃんが入っていたサークルがあります。
視覚障碍者が集まるサークルでした。
毎年1回はお芝居を見に行ったり、花見をしに行ったり、食事をしに行ったりしていました。
私はおばあちゃんの同行で付いていくこともありました。
平均年齢はおそらく80歳前後で30人ぐらいはいらっしゃったと思います。
なんだかんだ言いながら、みなさんお元気です。
そういう方たちとの付き合いもあったのでこれも何かの縁だと思い、私はガイドヘルパーの資格を取得することになりました。
ガイドヘルパーとは?
ガイドヘルパー(移動介護従業者)とは、全身性障害を持つ方、視覚障害を持つ方、知的障害を持つ方など一人で外出するのが困難な方のサポートをする人の事を言います。
街中で白杖を持っている方の横でサポートをしている方がいると思います。
もしかすると、ご一緒にいるのはその方のご家族かもしれません。
その他の場合はガイドヘルパーの資格を持っている方が手引きをしていたりします。
ヘルパーの資格を取り、ヘルパーとして働くのであれば持っていた方が良い資格です。
ガイドヘルパーの研修に参加する!
ガイドヘルパーも分厚い専門書が用意されてはいましたが、ほぼ実地での訓練ですね。
2人1組になり教室の中ではなく、外へ出かけていきます。
ガイドヘルパーと視覚障碍者役に分かれます。
視覚障碍者の役をする方は目を瞑ったりして手引き(案内)されて歩くんですね。
それで道を歩いたり、バスに乗ったり、横断歩道を渡ったりします。
1人は本当に目を瞑りながら行動をしているので、バスに乗る時に席を譲られたりするんですね。
扉を開けてもらえたり。
そういう経験もしました。
昼食も何を食べたいか聞き、それを一緒に買います。
フードコートの机に着いて、何時の方向に飲み物を置いています、パンを置いています、と説明をします。
バスのステップが高い、3段で上がるバスです。
ここは段差に注意してください。
と訓練しながらぶっ通しでしていました。
ガイドヘルパーの研修が終える頃には、私の喉は完全に枯れました。
ガラガラ越えを通り過ぎて、声が全然でなくなりました。
普段あまり大きい声で話す方ではないんです。
それを街中でガイドしながらというと、大きい声で話さないと伝わりません。
いつも意識しないでよけていたりするものでも、全て事前に口に出して注意をするように伝えます。
エスカレーターのります、3、2、1、下ります。
全部を口にしないといけません。
本当に周囲に神経を使うし、全部を正確に言葉として伝えないといけません。
大変でした。
今なんて、街中でスマートにガイドヘルパーをしている方を見ると羨望の眼差しで見てしまいます。
じーっと見てしまいます。
「いや、すごいな~」と思います。
そうなんです、私は今でもガイドヘルパー下手なんです。
とっさに何かがあったら腕を急に掴んだりすることがありません。
でも、それは稀です。
そんなことを毎回してしまうと視覚障碍者の方をびっくりして疲弊します。
そうならないために、安心して歩けるために、ガイドヘルパーは予測しながら歩く必要があります。
ガイドヘルパーもとても勉強になりました。
でも、本当に、後にも先にもひどい熱が出て風邪をひいた時ですら、あそこまで声が出なくなるということはありませんでした。
ひどく喉を傷めたので1週間後ぐらいにやっと声が出るようになりました。
喉の違和感がなくなるのには1カ月ぐらいかかったと思います。
ガイドヘルパーは地味に見えて、大変な仕事だと思いました。
私はホームヘルパーとガイドヘルパーと取得しました。
しかし、その資格を生かすことは当分の間ありませんでした。
私がヘルパーとして活躍するのはかなり後になってからです。
その時は別のお話で。
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