静かな覚悟:献体を通じて祖母が遺したもの
私の祖母は手術を13回も経験し、
病気に病気を重ねた人生を送っていました。
医学の研究対象となることも多かったため、
生前から30年近く献体グループに加入していました。
献体を選んだ理由の一つには、
火葬代が不要になることもあったと聞いています。
祖母は自分の最期に向けて身支度を整え、
しっかりと準備をしていました。
祖母は幼い頃から寂しい環境で育ち、
人の温かさに触れる機会が少ない人生を歩んでいたようです。
ですが、だからこそ自分の最期について深く考え、
医学の進歩に貢献する選択をすることで、
自分の存在に意味を持たせたいという思いがあったのかもしれません。
そんな祖母の生き方を、私はとても賢く、強いものだと感じています。
彼女が選んだ人生を尊敬しつつ、
また会えるものなら会いたいと日々思いながら過ごしています。